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[037]リースとクレジット

新車を買うときに現金でスパッと買えればいいのですが、今時の新車は小型車でも200万円。ちょっとオプションで贅沢すれば300万円を軽く超えてしまったりします。ちょっと現金でスパッとはいかないようで。
で、頭金はできるだけたくさん入れるとして足りない分をクレジットを組み、5年くらいのローンを一生懸命支払うというのがよくあるパターンではないでしょうか?
そんなとき雑誌などをめくると出てくる言葉が個人リース。月々の支払いはクレジットよりはるかに安く魅力的に映ります。個人リースというのは本当にお得なのでしょうか?
個人リースのメリットは、頭金が不要なためクルマを手に入れやすいことと、固定資産にならないため税金対策になる点です。また残存価格を設定し、その価額を最初に差し引きますので、毎月の支払いがぐっと少なく手軽にクルマが手に入ると言う点です。リースは車検、税金や保険料、メンテナンス費用なども含めたリース契約もできますので、不意の出費もなく安定した経費計算ができるのもメリットです。
デメリットは契約途中での解約が原則として不可能です。仮に解約したとしてもリースの残金は払うはめになります。クルマは返してもお金は払いつづけるのです。また、クレジットはローンが残りますがクルマは自分のものです。いざとなったら換金することも可能です。ローンは残ってしまいますが。その点リースは自分のクルマじゃなくて借り物ですから、処分することはできません。
もともとリースと言うのは銀行が企業に金を貸す代わりに物品を貸すことが起源となっています。カタチとしてはモノですが、金を借りているのと同じなんですね。だから、リースと言うのは最後に買い取らない限りいつまでたっても自分のものにならないのです。だから経費として扱えるわけなのですが。
リースもクレジットも現金による一括払いではない点で、ユーザーにとっては便利な資金調達手段のひとつといえます。人気車種ならリースで短く乗ると言う手もありますが、乗り潰すのであればクレジットの方が良いかもしれません。
最近輸入車の販売でリース型クレジットと言うのも出てきました。リースのように残存価額を設定することで、毎月の支払いを軽減するものです。初期費用がかかる輸入車をどうしても手に入れたい向きには良いと思います。
いずれにしても残存価額は未来のことですから、実際どうなるかは分かりません。その時点での人気も左右しますし。
と言うように考えると、やっぱり現金でスパッといきたいですな。

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