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[031]スタッドレスタイヤ

年末商戦たけなわ。今日、新聞折込のチラシにタイヤショップのチラシが入ってきました。タイヤ4本換えるとなると結構な出費になりますのでショップとしてはやはりこの時期のボーナス狙いということになるでしょう。
チラシを見てみると、スタッドレス4本とアルミホイールが付いて4万2千円。めちゃ安いですね。これじゃほとんどタイヤの値段で、アルミホイールはただ同然です。商売になるんですかね。ま、安いということはいいことですが。
雪道で圧倒的な走破力を持ったスパイクタイヤが粉塵と道路を痛めるという理由で禁止になったのがかれこれ20年くらい前。スパイクタイヤに代わるものとしてスタッドレスという名前が登場しました。それまではスパイクが打ちこんであるものがスパイクタイヤ。スパイクを打ちこんでないのがスノータイヤと称していた時代です。
スパイクタイヤの換わりに出てきた初期のスタッドレスタイヤは決して誉められるものではなく、とてもスパイクタイヤの替わりになるものではありませんでしたが、その後の企業努力で今では実用に耐えるだけの性能は確保したようです。
スタッドレスタイヤに一番求められる性能は氷上での性能です。つまりつるつるの氷の上で止まれるかどうか。雪の上はタイヤのブロックで噛み付いて走破性を高めますが、氷上での性能はタイヤのゴム質いかんにかかっています。
氷というのは重量がかかると溶けて水になります。その水が「滑る」原因となります。ですから、車重がかかって水になった部分をすばやくかき出してしまえば滑らない。そのため、ゴムを柔らかくします。氷上では気温は低いです。従来のゴムはすぐに堅くなりますが、温度が下がっても堅くならないゴムの開発が必要なわけです。また、ゴムを柔らかくしますと今度はタイヤの減りが激しくなります。その点もクリアしなければなりません。
ちなみに申し上げると、スタッドレスを買うときですが、はめるホイールはなるべくならアルミホイールではなく鉄のホイールがいいです。理由は簡単、丈夫だからです。チェーンを巻く時にもキズを気にしなくていいですし。
スタッドレスをはく時というのは雪道、つまり大自然を相手にするわけですから、ファッションよりも実用性を選ぶ。つまり鉄のホイールのほうがいい。鉄のホイールはねじれや衝撃に対して復元性があり粘り強い。アルミホイールは衝撃に弱くすぐに変形します。しかし、鉄におホイールは意外と高いので、並べちゃうとアルミがほしくなりますが。
さらに言うなら、スタッドレスは細いほうがいい。太いスタッドレスより細いほうが雪に対してくらい付きがいいです。また細いほうがチェーンも安いし、チェーンを巻いた時の振動も細いほうが拾いにくい。例えば、普段195/60R14というタイヤを履いているならば、スタッドレスは185/70R13というサイズにしたほうがいろいろな面で無難ということです。
なお、スタッドレスを新調したからといって過信は禁物です。チェーンは必ず携行し安全運転に心がけましょう。

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