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[050]ETC

2001年3月30日(金)より本格サービス開始となったETC。高速道路の料金所でバックしないでくださいなどと書かれた妙なゲートをご覧になった読者も多いのではないでしょうか?
ETCとはエレクトロニック・トール・コレクション・システム(ノンストップ自動料金収受システム)の頭文字をとったものです。エトセトラ?ではありません。
ETCによって高速道路の料金所はノンストップで通過できます。といっても高速で通過できるわけではなく、ゲートでは減速、場合によっては停止が必要です。ただし係員とのやり取りはなくなるので、窓も開けることなくそのまま通過できるというものです。
その仕組みは、料金所に設置した道路側アンテナと車両に搭載した車載器の間での無線通信による料金情報が瞬時にやり取りされ、料金の支払いがスムーズに行われるます。もっと詳しく言えば、料金はゲートにあるアンテナから発せられる電波によって、車載器のIDカードによって識別し、後日クレジットカードから代金は引き落とされるというわけ。
IDカードは個人で管理できるので、他人の車やレンタカーに乗っても車戴器に自分のカードを入れれば自分の決済となります。ハイウェイカードとは別物です。ちなみにハイウェイカードはETCでは使えません。
このETCを利用するには「自動車のダッシュボード等に設置する車載器」と「利用料金の決済に用いるIC(ETC)カード」が必要です。車載器とETCカードはカーディーラー、カー用品店等で販売されるています。しかし買ってそのまま使えるものではなくセットアップ作業(車両情報の登録)が別途必要になります。
ETC導入による効果として、有人料金所の管理費節減と渋滞の緩和が期待されますが、それには2002年度末の時点で料金所を通過する車両の50%がETC利用車両となることが必要です。
さらにETC設備も約900ヶ所の料金所に導入することが必要です。これにより全交通量の約8割が止まることなく利用することが可能となると考えられています。
しかしこのETCの考えは、料金所をノンストップで通過させることにより渋滞を緩和しようとする発想なのですが、そうではなく、料金所自体を無くすのが本筋だと思います。つまり高速料金を無料にするのです。この設備を推進すれば今まで以上に金がかかる、そして利用者も負担も増えます。車戴器といっても4万円以上します。おいそれと買えるでしょうか?
どうもどこかで微笑んでいる人がいらっしゃるように思えてなりません。

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