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[061]アムラックス東京

アムラックスというのは池袋にあるトヨタのオートサロンです。新型車を実際に触ったり乗ったりすることができます。べたべた触っても怒られませんので暑い夏を新車とクールに過ごすスペースとしてお薦めなスポットです。場所はサンシャインシティのとなりです。池袋の駅から歩くとちょっと遠い。おりしも35℃をこす真夏日。ぶったおれそうになりながらの訪問でした。今日はそこで発見した新型車のヴェロッサというクルマをご紹介したいと思います。


ヴェロッサというクルマはじつはクレスタの後継車です。クレスタはチェイサーと共に、トヨタマーク2の兄弟車でしたが、時代の流れにより、マーク2だけ残して生産中止になりました。
その代わりとして登場したのがヴェロッサです。今までのマーク2・3兄弟車は外側だけ変えて中身は全く同じクルマでしたが、ヴェロッサはマーク2とは全く違ったクルマに仕上がっています。とはいえ、コストを押さえるためにマーク2と共通の部品はたくさん使っています。
ヴェロッサの対抗馬はニッサンスカイラインでしょう。6月にフルモデルチェンジしたスカイラインは今までのスカイラインファンに物議をかもしました。丸型テールランプの廃止、サイドのサーフィンラインの廃止、直列6気筒エンジンの不採用など。新しいスカイラインはこうあるべきだという開発コンセプトのため、一旦リセットしたスカイラインは今までのイメージのかけらも無いクルマとして生まれ変わったのです。私もここまでする必要があるのか?と思いましたが、新型もなかなかいい出来なので、まいいでしょうと思っていました。
ところが、アムラックスでヴェロッサをみた私は唸ってしまいました。これってスカイラインじゃないの?
まずそのスタイルに圧倒。ダイナミックな躍動感溢れるボディデザインはイタリアのアルファロメオを彷彿とさせます。そしてサイドにはあのサーフィンラインがくっきり。
ボンネットを開けると、大きめの直列6気筒エンジンが収まっていますがかなりキャビン側にオフセットされています。運転席にのめりこんでいるんじゃ?と思えるほどです。スカイラインは、直列エンジンの長さを嫌ったわけですがキャビンにめり込ませるという手があったんですねー。
昔からマーク2やクラウンはオジサンクルマとして中高年に圧倒的な支持を得てきました。しかし、一方でそのドライバビリティには疑問視されてきたのも事実です。実際私もスポーツ性の全く無いクラウンやマーク2は買おうと思いません。そういった層にはスポーツ性豊かなスカイラインのほうがぴったりだったわけです。(実際にはスカイラインもオジサン車になってしまったのですが)
さて、このヴェロッサですがシートに座った感じはかなり固め、タイヤも超扁平タイヤを履いていて、やる気マンマンです。かなりハードにコーナーを攻めても楽しそう。トヨタ車というのはエンジンは強力だけどそのエンジンを生かす足回りがプアなのが常でしたが、やっとこのトヨタのこのクラス(Lクラス)も運転して楽しいクルマ作りに目覚めたようです。
VR25
SPEC:
全長4705x全幅1760x全高1450mm
ホイールベース2780mm
車重1530kg
定員5名
駆動方式FR
エンジン:直列6気筒DOHC24バルブツインターボ
最高出力280ps/38.5kg.m
サスペンション前ダブルウィッシュボーン後ダブルウィッシュボーン
ブレーキF:ベンチレーテッドディスク/R:ディスク
タイヤ:225/45ZR17(リア)
車両本体価格:5速MT334万円
(2001.07.13時点)

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