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[069]悪路を走る

最近のクルマは性能が良くなりました。といっても、それは舗装道路を走る時に性能が良くなるように作っているのであって、砂利道やデコボコ道ではかえって思うように走れなかったりします。
できればこういう砂利道やデコボコ道は、避けて通るに越したことないですが、そうもいってられない時もあります。どうしても通らなければならない時は、いつでも止まれるようにゆっくり走ることです。そして、フロアを道路の突起物にぶつけないこと、これが大事です。
乗用車の場合ですが、特に悪路を走るように想定されていないので、意外と路面からの底打ちに弱いのです。特にFF車の場合はフロント部分に重要なメカが詰まっており、これを打ちますと大きなトラブルにもなりかねません。注意して走りましょう。
砂利道を走る時はとにかくゆっくり走ります。ブレーキをかけてみるとわかりますが、ずるずると滑ってなかなか止まらないのが砂利道。重ねてカーブの場合はアンダーステア(外側に膨らむ)が出やすく、アンダーステアにびっくりして急ブレーキを踏もうものなら、そのまま崖から転落なんてことにもなりかねません。
道路に大きな穴があちこち空いている工事中の道を走る時は、ゆっくりそして穴を避けながら走りますが、どうしても段差や穴をそのまま踏破しなければならない場面もあります。
そういうときは穴を越える直前、段差の直前でブレーキを踏んで減速し、超えるときはブレーキを離してゆるゆると惰性で通過するようにします。こうするとタイヤを支えているサスペンションがよく伸びてショックを吸収してくれます。
穴や段差に驚いてブレーキを踏んでから通過すると、サスペンションが縮んだまま突入するので、ショックがもろにガツンときてしまいます。悪路はゆっくりのらりくらりと通過するのがベストです。
以上は、乗用車で悪路を踏破するコツですが、どうしてもこういう道を走らなければならない人は、パジェロやジープなどのヘビーデューティーな4WD車にすると良いでしょう。4WDといっても乗用車タイプのもの(クラウンやマーク2などの4WD車)は2WDと同じく悪路を走るようにはできていませんのでご注意ください。

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