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[107]防衛運転

よく事故を起こす人がいます。一方で何十年もドライバーをやっていながら無事故無違反の人もいます。これははっきり言って運転の仕方が違うのです。よく事故をおこす人は自分で事故おこすだけでなく、もらう事故も多い。何十年も無事故の人は事故をおこさないだけでなく、もらう事故もない、つまり事故回避術を知っているんですね。よく言われる防衛運転こそ、この事故回避術といえるものです。
防衛運転といっても色々な要素があって、一言で言えば周囲をよく見てメリハリのある運転をするということに集約されます。
防衛運転10則(宮城県運転免許センターより)
1.配慮のテクニック(他人、まわりに対する気くばり)
2.距離確認のテクニック(つかず、離れず)
3.隔離のテクニック(相手から離れる)
4.コントラストのテクニック(めだつような色彩等で)
5.デモンストレーションのテクニック
(自分の意志を明確に、合図やあいまいな動作はさける)
6.辛抱のテクニック(イライラしない)
7.準備のテクニック(先を見こす)
8.計算のテクニック(安全の先取り、危険予知活動)
9.ルート選択のテクニック(道路を選ぶ)
10.余裕のテクニック(ゆとりをもって運転)
配慮のテクニックは一番重要だと思います。しかも気をつけることでできるものです。よく運転する時は、前のクルマではなく、もう1台前のクルマを見て運転しろといわれます。しかし、これは喩えであって、もちろん前のクルマの挙動も気にしていなくてはいけません。同時に後ろのクルマにも気を配ります。追突しそうなクルマの前は走らないことです。これで追突されるようなことは回避できるわけです。
クルマの色にも気を配りましょう。黒やダークな色は視認性が悪く、事故に巻き込まれる惧れがあります。白や明るい色は事故率も低いです。なんとなく事故をよく起こす人は明るい色のクルマに乗ってみてはいかがでしょうか?
乗るクルマの機敏性も影響することがあります。とっさの時に回避できるような運動性能の高いクルマに乗っていると、もらう事故も少なくなります。ポルシェは事故には無縁だといわれている時期がありました。運動性能の高いポルシェはどんな事故も回避できるという優れたクルマの喩えでしょう。しかし、運動性能がいくらよくても運転テクニックがショボかったら話になりません。私は高速道路で事故を起こしくしゃくしゃになったポルシェを見たことがあります。ですからポルシェが事故を起こさないというのはウソですね。しかし、回避能力の高いクルマであることは確かだと思います。
事故をよく起こす人はもう一度「防衛運転10則」を確認してみてください。該当する項目があったら、それを改善してみましょう。事故を起こす確立が減ること請け合いです。

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