スーパーカーといえばなんといってもカウンタックである。フェラーリに対抗してより速くを目標に採算度外視で手作りで作り上げた正真正銘のスーパーカー、それがランボルギーニカウンタックである。今はもうカウンタックを越えるスーパーカーは珍しくない。しかしいまなおスーパーカーの代名詞といえばやはりカウンタックなのである。公道を速く走るためだけに生まれてきたスーパーカーは今なおその耽美で妖しげな雰囲気を漂わせつつ人目を惹きながら雄叫びをあげながら走り去るのである。
●ランボルギーニカウンタック
LAMBORGHINI COUNTACH LP500S
ランボルギーニはトラクターなどの農業機械を作っているイタリアの会社。オーナーであるフェルツィオ・ランボルギーニは大のクルマ好きで、イタリアの名車フェラーリのオーナーでもあった。クルマ好きであるがゆえに愛車フェラーリに対しても不満があり、その不満を訴えるべくフェラーリ社のオーナー、エンツォ・フェラーリに会見を求めたが拒否された。それならば、ということで自らフェラーリに対抗すべく高性能スポーツカーを作り始めたというのは有名なハナシ。
ランボルギーニカウンタックの登場は衝撃的だった。ベルトーネデザインの超未来的なデザインはクルマというより別な生物の登場という感じだ。誕生以来29年という歳月が流れたがいまだにそのシルエットは新鮮だ。当時(1972年ごろ)日本では少年たちを中心に爆発的なスーパーーカーブームが訪れたがその引き金となったのがこのカウンタック。
斬新なデザインもさることながら、すべて手作りで仕上げられたそのボディの美しさはまさにスーパーカー。当時のライバルはフェラーリ512BBで最高速では負けていたが人気では圧倒的に勝っていた。
エンジン音のものすごさはたとえがたい。その咆哮は、そう、まるで戦闘機だ。ガルウイングドアを跳ね上げ、コクピットに収まればそれは戦闘機に乗りこんだと同じ錯覚を起こす。エンジンを点火しギアを入れれば、エンジンにタイヤがついていてそこに自分がくくり付けられて走らされているかのような錯覚に陥る。荒々しいというよりもはや暴力的、の一言。
このクルマを自由自在に操るには相当のテクニックもさることながら、勇気と度胸とそれとなによりお金が必要となる。
注:現在ランボルギーニではカウンタックは新規販売されていません。カウンタックはディアブロに進化して現在も咆哮を響かせています。
ディアブロSV 2250万円
ディアブロVT 2550万円
ディアブロGT 4150万円
お金に余裕のある方はどうぞ!
◆サーキットの狼「名言集」◆
ハマの黒ヒョウ「フフフ・・・自信過剰がまずかったぜ」
「いいマシンに乗るより腕をみがくことのほうが先か・・・」
1971:PROTOTYPE LP400
1974:LP400
1978:LP400S
1982:LP500S
1985:5000QV(クアトロバルボーレ)
1988:5000(25th anniv.)
5000QV SPEC
全長x全巾x全高:4140x2000x1070mm
ホイールベース:2500mm
車重:1490kg 乗車定員:2名
駆動方式:MR(ミッドシップ)
搭載エンジン:5167cc・V12DOHC(455ps/51kgm)
サスペンション:FRダブルウィッシュボーン
ブレーキ:FRディスク
2000.07.01