日経新聞に「日経平均ダービー」というコーナーがあります。内容は毎月月末に翌月末の日経平均を当てようというものです。先日11月16日(日)の日経新聞15面に10月末の結果が公開されました。9月末の時点で1ヵ月後の10月末の日経平均株価を読者が当てるわけですね。
このダービーに9月末までに応募した読者は864人でした。9月末の日経平均株価は「11259円」。10月末の日経平均株価は「8576円」です。この9月末の「11259円」の時点で10月末にどうなるか予想するわけですが・・・
応募総数の8割が翌月10月末は、9月末の「11259円」より高くなると予想しました。つまり残りの2割の人しか10月末は9月末より安くなると予想しなかったということです。その2割の中でも1万円割れを予想したのはわずか14人でした。その14人の中で最も低く予想した人は青木さんという方で「9520円」でした。でも実際は10月末の日経平均株価は「8576円」まで下落します。
応募864人の最安値である青木さんの予想の「9520円」との差は944円。10%の開きがありました。応募した864人とはどのような人達でしょうか?おそらく株に興味があり、それなりに勉強したり分析する人達が多くいたと思われます。そういう人達でも9月末の時点で1ヵ月後の日経平均8000円台を1人も予想できなかったわけです。このことからも株式相場は「誰も予想しないことが起こる」ことが分かります。
株式投資には、ある程度の分析は必要です。ただし株式相場は「誰も予想しないことが起こる」以上、どんなに分析してもリスクをゼロにすることはできません。つまり勝ち続けることはできません。長年株式投資をすれば誰もが思い知る事実です。
でも、ファンダメンタル分析やテクニカル分析など勉強してたまたま株で2回3回連続して勝つと・・・・調子に乗って相場を舐めてしまいます。その後に待ってる結末はおそらく良いものではないでしょう。 「株の世界は誰も予想しないことが起きる。」常に頭に入れておきたいです。
関よしお
2008.12.02