今年も残すところあとわずかとなりました。私もなんとか無事に2000年の声をを聞くことができそうです。子供の頃から未来といえば21世紀というイメージはあったものの、果たして自分がその時代まで生きられるかはイメージがわかず、ピンとこないというのが実感だったけれど。ちなみに21世紀は2001年から。まだ1年あります。
さて、年が明ければ花粉症の季節。早い時は成人の日あたりから鼻がムズ痒くなってきます。戦後の造林計画で大量の杉が植林されましたが、木材としての杉はあまり使い道がなく、その後放置される結果となってしまいました。その杉が成長し毎年大量の花粉を撒き散らしているというわけです。
荒れた杉林に生態系はありません。そもそも針葉樹は動物のエサとなる実を結ばないし、落葉しないから大地に養分を返しません。あっても痩せた生態系なのです。
一番良いのは、不要な杉をばっさり切り倒しそのまま放置する事だといいます。放置されれば、切り倒された木は腐り、そこに昆虫が住むようになります。昆虫が住めばそれを補食する生物、鳥類がやってきます。鳥は糞と一緒に果実の種を蒔くでしょう。そしてやがて広葉樹が生い茂り、雑木林となります。本来、日本では森といえば雑木林なのです。