血液型は一生モンだ、という風に考えられていますが、最近ではそうも言えないようです。性格が変わると、血液型も変わる・・ということはありませんが、血液型が変わるということは骨髄を移植することによっては有り得るのです。
東海村の事故のように大量に放射線を被曝した場合、電子レンジの中に入ったような結果となり全身がやけどを負ったように損傷します。表面のみならず内部にまで損傷が及ぶので始末が悪い。特に骨髄が損傷しますと血液を造ることができなくなり生命の存続が難しくなります。
このような状況に行うのが骨髄移植です。健康な骨髄を移植して血液を正常に作らせるために行います。ドナーの骨髄を検査し、適合すれば移植できるわけですが、この移植した骨髄がドナー由来の血液型の赤血球を作ります。元の血液型と同じものを作るとは限らないんですね。
ちなみに骨髄バンクは善意の骨髄提供希望者の白血球の型(HLA)のデータを蓄積し、移植希望の患者さんとマッチさせるものです。いわば白血球の血液型を適合させて行うので、結果的に赤血球の血液型が変わることがありうるのです。