磁性を帯びたガラスが開発された。つまり磁石にくっつくガラスだ。開発したのは (株)住田光学ガラス。この会社はいろいろなガラスの開発をしており、その開発の 一環として副産物的の生まれたのが磁性ガラス。
酸化テルビウムという物質をガラスに含ませると、磁界の中で光の偏光面を回転させ るファラデー効果というのが現れる。このファラデー回転ガラスとして研究を進める うちに、高濃度の酸化テルビウムを含むガラスの開発に成功。このガラスは可視域に おいて80%程度の透過率を示すという。色はやや黄色がかっている。
このように磁気光学的特性を高めたガラスはまるで強磁性体のような振る舞いをす る。つまり磁石と同じように振舞う。しかしこのガラスの性質は通常の酸化物ガラ スと同じであり、ガラスという利点を生かしていろいろな加工や成形が可能だ。
このガラスでコップを作って磁性体のトレーで運べばひっくり返らない。めがねを作 って事務机にくっつけておけば落ちて割れることもない。なんか色々なアイデアが出 てきそう。すばらしいアイデアが浮かんだら早速売りこもう!
住田光学ガラス