【住友三井銀行】
住友銀行とさくら銀行が合併することは決まっていましたが、その時期が早まり2001年4月となりました。これは大手銀行の統合が思いのほか早く進み他者に遅れを取らないための手段ということです。新しい銀行名は「三井住友銀行」。さくら銀行に統合する時に社名にこだわらないという三井首脳陣の意見もあり当時は「さくら銀行」と決まったわけですが、今回の合併で9年ぶりに「三井」の名前が復活したことになります。
頭取には住友銀行頭取の西川善文氏、会長には岡田明重氏が就任する予定。会長の岡田氏は三井の出身と記憶しております(多分)。
三井の名前が復活した大きな理由はやはりブランド力。今の若い人たちには三井といったってブランド力はないのだけれど、それにしがみつくのは相当経営が緊迫している証拠でしょう。
さくら銀行はその昔「太陽神戸三井銀行」という名でした。社名から想像できるように、太陽神戸銀行と三井銀行が合併したからです。これが1990年4月。その後あまりにも名前が長いということと、当時流行っていたCI(コーポレートアイデンティティ)により親しみのある「さくら銀行」と名称変更したわけです。
その太陽神戸銀行も元はといえば太陽銀行と神戸銀行が合併したもの。銀行はこれに始まったことではなく長い間政略結婚を余儀なくされてきた業界といえましょう。