航空機は全面的に禁煙です。ロスまでのフライトは約9時間。帰りに至っては11時間かかりますが、この間乗客は一服のタバコも吸えません。ヨーロッパ便では更に長い時間を耐えなければなりません。
航行中はデッキに行って吸うことも、トイレで吸うことも許されません。特にトイレでの喫煙は法律で禁じられているとのこと。トイレは密室なので何か工作されても困るからでしょう。以前は禁煙席と喫煙席と分かれていたけれど、実質は同じ空間なので非喫煙者はたなびく煙に閉口していたものです。
しかし思うに、航空機の全面禁煙は喫煙愛好家によって、そのうち訴えられるのではないかと思います。喫煙者にすれば10時間以上の禁煙は耐えがたいと思うし、基本的人権として喫煙する権利があるからです。要は非喫煙者に迷惑がかからないようにすればいいだけのこと。いっそ小さな喫煙所を設けてもいいような気がします。多分そこは混雑すると思うけど。
全面禁煙は喫煙者の精神を不安定にするといいます。機内で喫煙者が精神不安定になり暴れたりいらいらして怒鳴ったりすることが多くなったらしい。事件を起こさないように、機内に拘束具を装備するようになったそう。他の乗客に迷惑がかからないようにするためだというけれど、それが禁煙に原因するならいっそ全面禁煙をやめたほうが平和な措置のような気がしますが、いかがなものでしょうか。
アメリカではもはや公共のほとんどの場所が全面禁煙。灰皿を探してうろうろするのは日本人。外でたむろして喫煙している団体を見つけると大抵日本人。今回の旅行でアメリカ人が喫煙しているところはほとんどお目にかかりませんでした。アメリカではタバコは健康を害するものと割り切っています。日本はまだまだ甘い。しかし健康を害すると判っていてもあえて吸うのも自由。ここまで喫煙者が虐げられるのは今までのマナーの悪さが原因しているのではないでしょうか?自業自得ってわけです。
私は30歳まではヘビースモーカーでした。30歳のとき何気なくタバコを止めてそれ以来吸っていません。だから非喫煙者の味方かというとそうでもなく、自分は喫煙者も非喫煙者もそれぞれその権利を公平に認めるべきという考え。
さて、喫煙所つきの日本人向けの航空機の話ですがどうでしょうね?売れないファーストクラスなんかやめちまって喫煙所にしたら?きっと繁盛すると思うけど。