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[221]戒名(かいみょう)

戒名の本来の意味は、俗人から出家して、戒律を授けられたことによって与えられる【仏弟子としての名前】です。だからお坊さんの名はみんな戒名です。そしてこれらのほとんどが2文字です。

これとは別に、亡くなった人に付ける戒名があります。宗派によっては本来の戒名と区別するために法名(ほうみょう)ということもあります。例えば「慈唱院美空日和清大姉」とは美空ひばりさんの戒名(法名)ですが、宗教によって多少付け方が違うものの、このように故人をしのばせるものが付けられるようです。

戒名(法名)は○○院△△□□居士(大姉)と付けらますが、□の部分は俗名にゆかりの文字が使われるようです。戒名(法名)は長さによって値段が違うとも言われ、本来の戒名との意味合いも含め論議の種になっています。最後の居士(大姉)は位号といいますが、この文字で故人の年齢がある程度わかります。以下に示します。

居士(こじ) 男性で特に信心深い人
大姉(だいし) 女性で特に信心深い人
信士(しんじ) 男性で出家せずに仏道を修めた人
信女(しんにょ) 女性で出家せずに仏道を修めた人
童子(どうじ) 7歳から15歳ぐらいの男子
童女(どうにょ) 7歳から15歳ぐらいの女子
孩児(がいじ) 就学前の男児
孩女(がいにょ) 就学前の女児
嬰児(えいじ) 男の乳飲み子
嬰女(えいにょ) 女の乳飲み子
水子(すいじ) 死産、流産した胎児

お盆には皆さんお墓参りに行くと思いますが、私は自分のお墓以外に他の墓をウォッチングするのが好きです。よく見ると墓誌にはその家系の歴史が刻まれており、「昭和20年戦没享年19」などの文字を見つけると襟を正さずにいられません。もしかしたら特攻隊員だったかもしれませんし。

おりしもお盆は終戦記念日と重なっています。こういう機会に戦争を考えてみるのもいいのではないでしょうか。

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