サザエさんのキャラクターがテレビやラジオで宣伝しているマイライン。これって一体なんでしょうか?
インターネットの普及を一番妨げているのが、NTTの独占と政府がそれを許してきたこと。通信料金の高さがインフラ整備の足かせとなってきたことはいまさらいうまでもないことです。
そこで遅まきながら、NTT以外の会社も、続々と参入してきました。今回のマイラインはいろいろな通信会社を登録しておくことにより、電話をそれぞれの区分でつながるようにセットしておくサービスです。
このサービスを利用することにより、通話をする際に、従来必要だった電話会社の識別番号のダイヤルを省略することができ、利用客の利便性の向上を目的として導入されます。また、各電話会社のダイヤル桁数が同じになり、公正な競争条件のもと、市場が活性化することでサービス上のメリットが期待できます。
区分は「市内」「県内の市外」「県外」「国際」の4つ。この中で一番自分に有利な電話会社を選べばよいのです。しかし、選ぶといっても市内電話は各社3分9円で落ち着きそうだし、市外電話や国際電話はどういう風になればどう安くなるのかがよくわからないですねえ。
またアダプターなどの設備がいななくなるメリットを謳っていますが、アダプターは電話会社が勝手に付けていくものだし、価格競争になれば下がったりするたびに電話会社をかえる手続きもめんどくさいの一言。つまりこの制度「電話会社笛吹けど利用者踊らず」ということになるのではないでしょうか?
提案者はNTTとのことですがインターネットに参入する企業がすべてブラウザ上で処理を完結する努力をしているこの時代に、手作業で一々登録するマイラインは感覚的に非常に遅れているように感じてしまいます。
本当のサービスを考えるなら、各社エントリーさせておいて、かけた先に応じて「自動」で安いところに切り替えるというのが時流に乗った本筋だと思いますがいかがでしょうか?
価格例:
「市内」「県内の市外」 「県外」 「国際」
NTT東日本 10円 30円 - -
NTT西日本 10円 30円 - -
東京電話(関東地域) 9円 18円 63円 132円
九州電話(九州地域) 9円 18円-27円 70円 -
KDDI 9円(予定) 30円 90円 180円
日本テレコム 未定 30円 90円 180円
NTTコミュニケーションズ 未定 ? 90円 160円