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[417]ドメスティック・バイオレンス

4月8日、配偶者からの暴力(ドメスティック・バイオレンス=DV)防止・被害者保護法が成立しました。いままで夫婦喧嘩と簡単に片付けられていた夫婦間の暴力行為が、防止へと一歩前進したといえるものです。内容としては、妻または夫に暴力をふるえば半年間接近禁止になるというもの。施行は10月からとなる予定です。

ドメスティック・バイオレンス(以下DV)は、直訳すると「家庭内暴力」ですが、いわゆる子供が親に対して振るう暴力とは別のもので、「夫や恋人からの暴力」のことを特定していいます。

DVの種類としては殴る蹴るなどの「身体的暴力」のほかにセックスを強要する「性的暴力」、精神的苦痛や無視するなどの「心理的暴力」、ひどい言葉を投げかける「言葉の暴力」や生活費を入れないなどの「経済的暴力」、また仕事に出ることや友人と会うことをを制限したり妨害する「社会的隔離」等があげられます。

これらのDVは主に夫・恋人関係である男性から女性に対して行なわれることが多いですが、女性から男性に対して行なわれるDVも規制の対象になります。

DVは当人同士だけでなく子供がいれば子供に対しても深刻な問題となり、児童虐待に結びつくということも考えられます。このように深刻な問題なのですがDVは年齢や教育レベル、職業に関係無く起きるので注意しなければなりません。むしろ地位や名声を得た人にも多く見られるのではないでしょうか?

日本のDVの背景は男女の不平等が関係していると考えられています。日本では女性の経済的自立が男性に比べてはるかに困難な上に、性的役割分業が根強く残っており、そのために夫から妻への暴力は大目に見られがちなのです。

誰しも当事者になりうるDV問題。少し深く考えてみるのも良いのではないでしょうか?

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