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[449]山で携帯電話を使う

梅雨が開ければ夏山のシーズンです。都会の喧騒を逃れ、高山のおいしい空気を吸いにいくのは、この上ない贅沢かもしれません。

夏山は比較的軽装で行けるので、手軽に楽しめると思いがちですが、山の天気は変わりやすく、特に午後は注意が必要です。落雷にあたったり夕立に遭って体温を奪われ凍死なんてのもあるくらいです。山を侮ることなく十分な装備と準備で臨みたいものです。

さて、今年の夏山で活躍しそうなのが携帯電話です。年々性能も格段によくなり、遭難防止グッズとしては最右翼でしょう。山では使えないと定評があった携帯電話ですが、稜線近く、見通しの良いところなら結構使えるとのことです。

もし、登山途中に事故や怪我をしたときは、携帯電話で110番すればよろしい。最寄の警察につながり事前に遭難防止に役立つでしょう。

数日に及ぶ山行には充電器も必要です。太陽電池でうごくもの、電池から急速充電するもの、グリップを数回握ることで発電するものなど、携帯に便利なものも出回っていますのでチェックしてみてください。

しかし、便利ものは簡単に使うというのが人間の習性。携帯電話から遭難救助依頼ができるようになると、救助依頼件数は年々うなぎのぼり。中には全く救助が必要ないのに呼び出される例も少なくないとか。

登山は基本的に、自分で登り、自分で下山するというのが大原則。安易に登って遭難寸前になったら救助を呼べばいいというのでは無責任。救助依頼は最後の切り札です。自力でどうしようもなくなった時に救助依頼を出しましょう。携帯電話が山奥でも人騒がせな道具にならないよう、気をつけたいものです。

しかし、登山者が着メロピコピコさせて携帯電話を使う姿なんか、ちょっと見たくないですけどね。

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