■ブロードバンドは高速でなければならない
■常時接続でなければブロードバンドとは言わない
■接続している時間やデータ量にかかわらず、かかる料金は定額である
従来のアナログ回線でデータ通信をするにはモデムが必要でした。アナログ回線は雑音も多く、最大速度は56.6Kbpsですが実際にはそんなに速度は稼げません。
(kbpsはキロビーピーエスと読みます。bpsはビットパーセコンド、つまり1秒間に何ビット転送するかの速度を表します。)
そこで登場したのがデジタル回線のISDN。電話もできて同時にデータ通信もできる、雑音に左右されないのでそこそこ高速。デジタル回線は最速128Kbpsまで(通常は64Kbps)通信速度を高めてくれました。
しかし、ISDNはブロードバンドとは言いません。ブロードバンドといえるのは次に上げるCATVからでしょう。
CATVインターネットはケーブルテレビ用に敷設された既存同軸ケーブルを利用してデジタル信号を伝送する方式です。通常のテレビ信号と並行してデータを伝送できるため、テレビの視聴とインターネット接続とが同時に行われます。
すでにCATVを使ってテレビを見ているのであれば、そこまでケーブルが来ているので、比較的簡単に接続できます。ただし接続にはCATV用チューナ(ホームターミナル)とは別に、ケーブルモデムと呼ばれる専用の装置が必要。これは通常レンタルになります。
通信速度は、上りと下りの速度が異なる非対称方式で、業者によって速度は多少異なりますが、ほとんどの場合上りは256kbps~、下りは512kbps~とISDNの8倍程度の速さです。ちなみに上りとはサーバーにアップロードする速さ。下りとはサーバーからダウンロードする速さ。実際には下りの速さが問題となります。つまり下りが速いほど快適。
接続料金はテレビを見るのに3,500円くらい。その他にネットに接続するのに月額5,000円くらいです。既存TVの映りの悪い地域や、より多くのテレビ番組を見たい人にはお薦めです。ちなみに私の棲息地域では地元のローカルな放送を含め58チャンネルの放送が楽しめます。もちろんBSやCS放送も料金を払えば見ることできます。(NHK受信料は別)
CATVはすでにケーブルテレビが引かれている地域には有用ですが、デメリットもあります。プロバイダを選べないことと、引き込みに工事代がかかること。最近では大幅にプライスダウンしていますが、それでも初期費用に2万円ほどかかります。
また、CATV業者によっては、引き込みあとの屋内でルーターの使用を禁止、又はパソコン追加ごとに料金を取るところもあるので要注意。しかし、競争の原理でいずれこういうことはなくなると思います。何せすごいADSLの商品がやってくるのですから。その名は「ヤフーBB」。めちゃくちゃ速くそしてめちゃくちゃ安いADSLの登場です。
ヤフーBBってなに?というハナシはまた明日。