カリフォルニアでは宇宙人を探そう、というプロジェクトが本当に実在しています。カリフォルニア大学リック天文台を中心としたプロジェクトSETIがそれ。SETIとは (Search for Extra-Terrastrial Intetigence)の頭文字をとったもので「地球外文明探査」のことをいいます。
SETIには色々な方法があって、最近注目されているのが光学式の探査方法。電波式の探査方法だと、色々な電波が実験の妨害となり解析が難しく時間がかかってしまうという難点があります。ところが、光学式の場合はそういう電波に影響されず、光として認識するために非常にピュアなデータが得られるのが特長。夜空を巨大な望遠鏡で眺め、宇宙人が発していると思われるレーザー光線を探知するわけです。
もっとも、この探査方法は、宇宙人が強力なレーザー光線を信号として送っている、ということが仮説となっており、信号が微弱だったり、レーザーを使っていなかったら何も引っかからないことになるのですが。
気になる実験探査結果ですが、いままで300以上の怪しい光を解析したものの、いまだ宇宙人からの信号とされるものはキャッチされていないとのこと。ちょっと残念。
さて、このSETIの解析を家庭のコンピューターの空き時間を使ってやらせようという「SETI@HOME(セチアットホーム)」というプロジェクトが始まっています。インターネットにつながっているコンピュータを使って地球外知的生命体の探査を行なう科学実験ですが、無料のプログラムをダウンロードして電波望遠鏡のデータを分析することで、あなたも参加することができます。
この解析プログラムはスクリーンセーバーとして動作し、他のスクリーンセーバーと同様コンピュータをしばらく放置していると自動的に解析を始め、その結果をインターネットで報告するというものです。つまり、あなたがコーヒーを飲んだり、食事をしたり、眠ったりしている間でもコンピュータの電源を落とさない限り、プログラムは解析し続けます。
世界で最も大きい電波望遠鏡であるアレジボ電波望遠鏡の得たデータをコンピュータで分析することで、地球外生命体の探査に協力できるというわけです。やってみますか?
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