新聞を開けば毎日のように目にする「アフガニスタン」ですが、一方で「アフガン」ともいわれ、はて?どう違うんだろう?と疑問に思われている方も多いはず。
「アフガン」とはアフガン民族をいい、いうなれば「アフガン人」です。アフガニスタンの国民の呼び名は「アフガニスタン人」とは言わず「アフガン人」あるいは単に「アフガン」といえばいいでしょう。
「アフガニスタン」は「アフガン民族の地」という意味で、それが国名に使われています。ちなみに正式な国名はラバニ政権によれば「アフガニスタン・イスラム国 (Islamic State of Afghanistan)」となっています。一方でタリバン政権は「アフガニスタン・イスラム首長国(Islamic Emirate of Afghanistan)」を主張しています。政権が複数あるなど国自体いまだ統一されていません。
アフガニスタンは面積約65万km2、人口1200万人の海に面していない山国です。首都はカブール。長年に及ぶ紛争のため国勢は疲弊しており、早期に政治的経済的安定が急務の国です。
隣接する国は北はトルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、西はイラン、東南はパキスタン、北東は中国に接しています。ファミレスで名を知られた「バーミヤン」はアフガニスタンの中国側に位置する一県名です。
国を支配する宗教はイスラム教で、イスラム教の崇拝する神は「アッラー」ただ1人のみ。そのため偶像崇拝は認められず、それが原因でタリバン政権は国内の仏像を破壊したことは有名な事件です。前述のバーミヤンには貴重な遺跡もあり、それをも破壊したことは国際的に非難されています。
国交はパキスタンを通じて行なわれることが多く、今回のテロ事件でもパキスタンが国交を断絶するのが一番効果的とし、アメリカはパキスタン大使館を閉鎖するように要請しましたが、パキスタンはこれを拒否。パキスタンではむしろ窓口を開いていることがこれからの情報交流に不可欠との見解を示しています。
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