米原潜と衝突し、ハワイ・ホノルル沖に沈没した愛媛県立宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」の引き揚げ作業が順調に進んでいるようです。10月6日のニュースでは海底を離れたとか。早く浅瀬に引き上げ事故原因を正しく究明して欲しいものです。
地表では空気の重さは1平方センチメートルあたり1kgとなっています。これを1気圧(1013ヘクトパスカル)といいますが、実感してますか?こんなに重い空気の中で我々は動いているのです。ちなみに地球上の大気の重さは全体で約5千兆トンぐらいあるといわれています。
これが海の底ではどうなるかというと、海底でも水の圧力は深さによってどんどん変わってきます。水深10m深くなるごとに1気圧(1cm2あたり約1kg)づつ増えていきます。太平洋の最深部(マリアナ海溝のチャレンジャー海淵など)のように、10,000mもの深さではこの1000気圧、つまり1000kg/cm2位になります。
こういう世界では、空気は圧縮され、高密度になって比重が大きくなります。比重が1を超えますと物体は水に沈みます。つまり、空気も圧縮されて比重が1を超えると浮かんでくる事ができなくなって、海の底に沈んでしまうのです。概算で水深7000mを超えるとこういう現象が起きます。
お風呂の中でブクブクと浮かんでくるオナラも深海では浮かんでくることでできず、海底でうろうろします。深海の海底をくまなく探すと、もしかしたら太古のオナラが沈んでいるかもしれませんね。