気温が下がるとともに温かい鍋物がおいしい季節となってきました。鍋物といえば欠かせないのがキノコ。マイタケやシメジ、シイタケやエノキタケなど外せませんね。日本人は有数のキノコ好きといわれており、特にマツタケに対する執着心はものすごく、外国人は呆れてしまうほどだそうです。
秋は森の中を散策し、自生しているキノコを採って食べるのも大きな楽しみの一つで、民宿などではこの時期の一大イベントにしているところもあるくらいです。しかし、ここで気をつけなければならないのが毒をもったキノコ。専門家でも判別は難しいとのことなので素人判断は危険。キノコ狩りに出かける時はベテランに同行してもらうなど十分な注意が必要です。
毒キノコに関する迷信
◇縦に裂けるキノコは食べられる
国内でも極めて毒性の高いドクツルタケは縦に裂けます。しかし、これを食べると酷い肝臓腎臓障害を起こし死に至ることもあります。しかも毒キノコのほとんどは縦に裂けるそうです。
◇虫が食べているキノコは毒がない
これも迷信です。虫と人間は代謝の仕方が違うので、有害な物質も異なります。虫が死なないからといって人間にも無害だと考えるのは早計です。
◇地味なキノコは毒がない
真っ赤なカサを持つベニテングダケは別として、ほとんどの毒キノコは地味です。毒キノコ御三家といわれるクサウラタケ、ツキヨタケ、カキシメジはいずれも地味で美味しそうな色をしています。一方、赤いカサをと黄色い柄を持つタマゴタケは食用キノコです。見かけの外観に騙されてはいけませんね。
◇塩漬けにしたりナスと一緒に調理すれば大丈夫
全く根拠のない迷信です。毒キノコの有害成分は多様でこれらを全て中和してくれるような便利な物質は見つかっていません。
結局のところ、毒キノコの判別法は図鑑と首っ引きで一つ一つ確認するしかないようです。
【関連記事】
[717]毒蜘蛛