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[593]トルマリン

トルマリンが健康ブームに乗って人気があります。トルマリンとは10月の誕生石として使われている宝石ですが、宝石というよりも健康石として携行する、というような使い方が人気です。オパールも10月の誕生石ですが、オパールは年配の方に似合います。若い人にはトルマリンのほうが最近は人気があるようです。

トルマリンは1703年ごろセイロン島(スリランカ)で採取されていた透明な鉱石です。それがヨーロッパに紹介され、 宝石として世の中に認められることとなります。 その後の研究でピエール・キュリー(ノーベル物理学賞受賞)がトルマリンの結晶体に外部から圧力をかけると電気が生じることを発見。それからトルマリン鉱石は「電気石」と呼ばれるようになりました。

健康に関心が高まるなか、このトルマリンが持つマイナスイオン効果、遠赤外線効果、抗菌防臭効果等をウリとした製品が溢れています。ネットでトルマリンを検索しますと怪しい情報がごそっと出てまいります。本当のことをいっているところもありますが、受け売りやいいかげんな表現をしているところも多いので注意しましょう。

「トルマリンは食品添加物に指定されているので口の中に入れても、食べても安全である」みたいな表現をしているところがありますが、そんなことはありません。食品添加物は食品に【添加する】ことを許可されているのであって、そのまま食ベて良いとは言ってるのではありません。ちなみに洗濯に使う塩素。強力な漂白剤ですがあれは食品添加物です。あと雪が降ったときに道路に撒く塩化カルシウム。あれも食品添加物です。これらをそのまま食べたら多分相当苦しみます。

さて「トルマリン」です。トルマリンは電気石と言う名前からしてビリビリきそうですが、そんなことはありません。結晶構造が外部からのイオンを取り込みそしてマイナスのイオンを放出する仕組みになっています。そしてその仕事は外部から圧力がかかったり、熱を受けたりすることで活発になる性質があります。そして構造上その作用は永遠に続きます。

肌身につけたり握ったりすると、微弱電流の作用、やマイナスイオンの効果、遠赤外線効果が期待できます。具体的には体細胞の新陳代謝活性化、快眠、自然治癒力の強化、血行促進、血液及び体細胞の水分の活性化等が期待できます。

火傷や切り傷が一日で直ったという話は信用しないほうがいいでしょう。

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