第一次世界大戦は１９１４年７月に勃発しました。今から８８年前、大正３年の夏です。開戦の背景はドイツ・オーストリア・イタリアの三国同盟と、イギリス・フランス・ロシアの三国協商の対立です。
きっかけはセルビア人テロリストがボスニアの首都サラエボでオーストリア皇太子を射殺し、その報復としてオーストリアがセルビアに攻撃を仕掛けたことに発しています。そのセルビアをロシアが後援し、そのことに対してドイツが参戦し、さらにフランス・イギリスが交えオレもオレもと国際紛争にまで発展したのでした。
しかしこの戦争、ロシアと中国・アメリカの協商側に勝てるはずもなく同盟側は次々と降伏。最後までがんばったドイツも１９１８年１１月に降伏し、ベルサイユ講和で和平が成立しました。ちなみに日本はアメリカ・ロシアと同じ協商側。ということは第一次世界大戦は日本は勝ったわけです。
国際紛争にまで発展し、それゆえ「世界大戦」といわれたわけですが、しかし日本は直接的には何もしていません。戦場はヨーロッパですから日本にとっては遠い国の戦争であったわけです。
で日本は何をしていたかというと、どさくさにまぎれて中国に進出し、台湾を半植民地化していました。朝鮮も占領していましたが、独立の兆しが見えてきて反日感情が高まっていた時期でもあります。このころは日本の領土は広かったですね。戦争に勝ったロシアもその後ロシア革命がおこりソビエト連邦が誕生しています。アメリカは国際連盟を提唱し発足させましたが、当のアメリカが加盟しないというヘンな事態も起こっています。
１９００年頃は各国どこも帝国主義で血気盛んな時期でした。戦争なんかすぐに始まってしまいます。よく日本の帝国主義を非難しますが世界中そうだったのです。どういうわけか、日本だけいじめられっこになっていますが。
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