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[709]サメとエイのハナシ

スクーバダイビングをやる人なら大きなイトマキエイをみたことがあるでしょう。イトマキエイを見るために世界の海を渡り歩く(潜り歩く?)ツアーもあるくらい、魅力ある生物らしいです。このマンタあるいはスティングレイなどの愛称で親しまれるエイは、じつはサメと同じ仲間なのです。

サメの発生は約4億年前とされ、これは恐竜の発生より2億年も早い。サメ、エイなどは軟骨魚類と呼ばれ、タイやマグロなど普通の魚である硬骨魚類と多くの点で異なっていて、より原始的は生物とされています。サメやエイはすべて軟骨でできていて硬い骨は一本もなく、またウキブクロやエラブタがなく更にウロコもないのです。サメの歯は抜けるとベルトコンベヤ式に用意された歯が次々と奥から押し出されてくるのは有名な話。

マグロのはえ縄漁の副産物として獲れるサメですが、国際マグロ政策による減船が問題になっています。遠洋マグロ船が2割減船されれば当然マグロの収穫は減り、同時にサメの収穫も減る勘定。サメ漁獲日本一の気仙沼港にとってこれにはゆゆしき問題となります。サメのヒレ=フカヒレは原料減は年間10億円とも言われて居るらしい。マグロが規制されるなら、サメ専門に船を出してはどうかと思うのだがこれは素人考え?

中国では昔からフカヒレは長寿を保つ食品として、また漢方食として常食してきました。フカヒレのゼラチン質に含まれるコンドロイチン硫酸塩は体液を保持する成分があり、この作用により常食すると高齢者には血管、皮フ、内臓の老化の予防、若者には美容に良いとされます。肌の老化は主にコンドロイチン硫酸塩の不足によるとされているからです。

原始的な生物であるサメやエイが今まで生き延びてきた秘密はこのコンドロイチン硝酸塩のおかげかもしれません。これはフカヒレのほか「熊の手のひら」、「つばめの巣」、「鹿のアキレス腱」等にもコンドロイチンは多く含まれ珍重されています。

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