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[730]フィルム

デジタルカメラが普及したとはいえ、画質の点ではまだ従来のフィルムのほうに分があるのも事実。旅行の際にはデジタルカメラと共に「写ルンです」などの使い捨てカメラを持っていく人も多いのではないでしょうか。

海外旅行で気になるのが検査用のX線装置です。写真用のフィルムはX線がフィルムの中を通り光のスジがついてしまいます。たくさん買いこんでいざ空港の手荷物検査でどうしよう?と心配になってしまうものです。

まず写真用のフィルムは、機内持込み用の手荷物に入れるのが無難。スーツケースの入れて預け荷物にしてしまうのが安全ともいわれますがそんなことは無く、預け荷物であっても強力な検査装置にかけてから荷物室に格納されるので、折角のフィルムがダメになってしまうこともあるのです。

機内持ちこみの荷物は預け荷物より検査が厳しいですが、検査装置を通さずに手検査で通過できるのがありがたい。これならば強力なX線に晒されることも無く安全。出入国検査の時にゲートを通過する時は係員に「フィルム」と言って、「ハンド・インスペクション」と叫んで手検査を受ける方法がもっとも安心できます。

フィルム用セーフティケースなるものがあってこれに入れて置けば安全だといわれますが、これもじつはあまりあてにはならないのです。セーフティケースとは鉛のシートが入っていて、X線を遮断するもの。空港で検査装置にかかれば得体の知れない袋となるため、再検査の対象になります。だったら最初から手検査を受けたほうが賢明ということです。

こういったハナシをすると心配される向きもあるかと思いますが、アメリカやヨーロッパの国へ行く場合はほとんど心配はありません。ましてや感度がASA100から400程度なら大丈夫。問題となるのは感度がASA1000など高いものは気をつけなければなりませんが、普通の人はそんな高感度のフィルムは使わないでしょう。

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