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[785]今の気温

人類の繁栄と地球上の気温は無関係ではありません。今現在この地球環境が出来上がっているからこそ、人類は生存できるわけです。日本国内で言えば下は冬場のマイナス10℃、上は夏場の40℃というところでしょうか。そんな温暖な気候で私たちは生かされているわけです。

しかしこれ以上の温度差があったら、我々人類のみならず、今地球上に生存しているほとんどの動物は絶滅することになります。たとえば冬の温度がマイナス100℃、夏でもマイナス50℃くらいの気候であったとしたら、現在の動物や植物のほとんどが死滅します。人類とて当座は生き延びても食料が無くなってしまいますからやはり死滅してしまうでしょう。生物とはそれくらいデリケートなものですが心配は無用。大量絶滅の後にはそれでも生き抜いた生物が登場することになっています。もちろんそれは残念ながら人間ではありません。

ところで、現状日本では温度差は約50℃あるわけですが、これは陸生動物ならば耐えられる数字ですが、海洋性動物にとってはかなり過酷な数字です。たとえばアジやサバなどの魚が水温差が50℃もあったらとても生きてはいません。それは熱帯魚などを飼ったことのある人なら容易に理解できます。海洋性動物は環境の変化に弱いのです。

種を永遠につなぐには、海洋性動物ではダメで陸生動物になる必要があります。我々の祖先は海に住んでいましたが、それでは繁栄はありえないと悟り、陸に上がってきたのです。これから先、アジやサバも「これではダメだ」と悟るならば彼らも陸に上がってくることでしょう。

地球上の温度は激しく変化しています。その変化に耐えた祖先がいるからこそ我々は存在できているわけです。海から陸へ脱出してきたアジやサバは2億年後くらいには地球上を闊歩しているに違いありません。陸をノッシノッシと歩く魚たち。それも悪くありません。

地球が生まれて約46億年。幸いその生存した種の最先端に何とかへばりついている人類ですが、この先の激動の地球史に生きていけるのでしょうか?現在の計算では人類は100万年後に絶滅するとされています。それをクリアしたとしても地球の寿命自体があと50億年。叡智を結集して未来永劫へDNAを繋ぐ方策を考えていってほしいものです。

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