血圧とは心臓が血液を全身に送るときの圧力をいいます。
高血圧とはこの圧力が高いことを言いますが、ではどこまでが正常でどこから高血圧となるのでしょうか?
現在最もよく用いられているWHO(世界保健機関)の基準および高血圧の診断と、治療に関するアメリカ合同委員会第5次報告の基準では140/90(収縮期血圧/拡張期血圧)mmHg以上を高血圧としています。
この数字は高いほうの限度といえるべきもので、正常血圧は120/80から130/85くらいでしょう。できればこの範囲に収めるよう日ごろの健康管理をしたいものです。
収縮期の血圧は心臓がぐっと収縮して強く押し出す時です。拡張期血圧とは心臓が膨らんでいる時の血圧です。最高値、最低値どちらかが高くても高血圧といいます。また最高値と最低値の差はあまり問題となりませんが、この差があまりにも大きい場合は心臓に疾患があることがあります。
高血圧は動脈血液の圧力が高いので、血管に負担をかけます。若い内は血管も丈夫ですが、年をとるとともに血管も老化してきます。老化した血管が圧力に負けて破れると重大な疾病を引き起こします。脳出血、心疾患、腎疾患等は高血圧の合併症といえるでしょう。
高血圧症は生活習慣病といわれるように肥満、塩分過剰摂取、運動不足、過度の飲酒、喫煙、ストレス等が発症の誘因となりえます。これらの生活習慣を改善することが高血圧を予防する上で効果が期待されます。