今年最高の「場面」といえば、私は曽我ひとみさんとジェンキンスさんとの抱擁をまず第一に挙げたい。待ちに待った空港でのあの抱擁と廻りを気にしないキス場面は、感動と尊厳とエロスを同時に感じるものでした。そのジェンキンスさんもキャンプ座間で軍法会議を経て、いずれにしても一ヵ月後には平和な生活を取り戻すことができそうです。
さて、キャンプ座間(神奈川県)といえば、ワシントン州の米陸軍の第1軍団司令部が移転してくるということで話題となっている米軍の施設です。アメリカは移転作業を11月から開始し、1年半後の2006年4月までに完了させたい意向。ちなみにキャンプ座間は通称「座間基地」で通っていますが正確には「基地」ではなく「事務所」となっています。
同じくアメリカの空軍司令部はグァムにありますが、この空軍司令部も横田基地(東京都)へ移転することを求めています。すでに横須賀(神奈川県)には米海軍司令部がありますから、米国の要求通りになれば陸海空の三大司令部が日本に集中することになります。これはえらいことです。
これらの動きを日本政府は安保条約を逸脱する行為として難色を示していますが、再選されたブッシュ政権はおそらく強行してくるでしょう。ではなぜこのように、日本に司令部を集中するのか?また、そうさせたいのか?
それは次に起こるべく、中国、台湾、韓国、北朝鮮を巻き込む「戦争」をアメリカは意識しているからです。アメリカの意図するところは世界覇権です。強いアメリカは全世界を「平和を名目」に征服するのが目的。アフガン、イラクの次に来る戦争の舞台は中国、台湾、韓国、北朝鮮です。これらに備え、司令部を日本に移転したいのです。もし戦争になれば、集中攻撃を浴びるのは司令部。つまり日本が戦場になるということです。アメリカ本土は痛手を負いません。
新潟中越地震の教訓ではありませんが、どうしようもない大きな危険が迫ったとき、あなたはどうしますか?直ちに郷里を捨てますか?ここ10年で起こりうる戦争の脅威を感じとり、あなたは日本を脱出しますか?できますか?