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[1100]活断層とは?

地下の地層や岩盤に力が加わって破砕し、割れた面に沿ってずれ動いた層を断層(Fault)といいます。この断層のうち、新生代第四紀後期以降に地震を起こし、今後も周期をもって動くものを活断層(active fault)といいます。活断層は地震の主原因であると考えられているため、地震予知の研究の一環として研究が熱心に進められています。

活断層には大きく分けて正断層と逆断層の2種類があります。

【正断層】

岩盤が左右の水平方向に引っ張られ、その結果岩盤に亀裂が生じてできる断層が正断層です。亀裂は斜めに入り、その割れ目を境に片方がすべり落ちるような方向で動きます。日本では九州の火山地帯に多く見られる断層です。

【逆断層】

岩盤が水平方向に圧縮され、その力を逃がすために岩盤に破断面ができ、片方が相手にのしかかるように斜め上へ動いた形で生成した断層が逆断層です。日本列島はフィリピンプレートに押される形で今日に至っており、圧縮力によるこの逆断層が多いのが特徴です。

逆断層は隆起によって山脈を作ります。奥羽山脈・飛騨山脈・木曽山脈・赤石山脈など日本の南北に伸びる山脈はこのように圧縮されてできたものです。そしてその麓には必ずこの逆断層があります。

また活断層は1000年単位でその動く距離によりランク付けがあります。

AA級活断層:〔平均変位速度が10m/1000年以上〕
A級活断層:〔平均変位速度が1m/1000年以上10m/1000年未満〕
B級活断層:〔平均変位速度が10cm/1000年以上1m/1000年未満〕
C級活断層:〔平均変位速度が10cm/1000年以下〕

大きな動きがあるのはAA級活断層ですが、だからといってこれが大きな地震になるとは限りません。地震は大きくためられた力が開放されることで起こるのでAA級の活断層であっても、細かく開放されていれば大地震にはなりません。

ちなみに平成7年(1995年)兵庫県南部地震の震源となった野島断層を含む六甲-淡路断層帯はB級活断層です。活断層があるから100%地震の危険があるというとではないですが、1000年単位で物事を考えた場合、やはり活断層の監視は避けられないのが現状です。

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