地震の原因となるのは活断層であることはだいぶ知られてきました。しかしその活断層がどこにあるのか、またその活断層が危険なのかどうかはあまり知られていません。というか、一種のタブーとなっています。
もし、政府が危険な活断層を告知したらどうなるでしょう。その活断層近くに住む人々はパニックに陥るでしょう。例によってマスメディアはそれをあおりたて、更に大騒ぎになるに違いありません。政府の発言は重いです。したがってあまり言わない、というのが現実なのでしょう。
活断層がどこにあるのか、そしてその活断層が危険な活動をしているのかは産総研のホームページで調べることができます。今一度自分が立っている場所を確認されたほうがいいでしょう。ここでは関東地方のその一部を紹介します。
まず、活断層というのはだだっ広い平地には存在しません。平地と山の境目に存在することが多いです。したがって、東京23区内には活断層はありません。ご安心を。ただし東京も立川周辺になりますと活断層があります。
【立川起震断層】
埼玉県南部から東京都中部にかけて北西-南東方向に延びる北東側隆起の断層。
立川断層帯の長期評価について
http://www.jishin.go.jp/main/chousa/03aug_tachikawa/index.htm
【伊勢原起震断層】
神奈川県中部をほぼ南北方向に延びる伊勢原あたりの東側隆起の逆断層。
伊勢原断層の長期評価について
http://www.jishin.go.jp/main/chousa/04mar_isehara/index.htm
【三浦半島断層群】
石原知事、みのもんた氏も住む高級な住宅地保養地として有名ですが三浦半島には東西に走る断層群があります。
三浦半島断層群の長期評価について
http://www.jishin.go.jp/main/chousa/02oct_miura/index.htm
このほか私の住む茨城県では、茨城県北部をほぼ南北方向に延びる西側隆起の高萩起震断層という逆断層が存在します。
活断層があるからといって今すぐ大地震が発生するということはありませんが、活断層というくらいですから活動して断層が動いているという事実は忘れてはなりません。いずれ、いつかは力が開放され、地震につながる可能性がある、だからこそ活断層と呼ばれるのです。
参考サイト:産総研活断層データベース
http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html