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[1142]散弾銃

佐世保の乱射事件で使われたのが散弾銃という銃砲です。散弾銃は猟銃として、またクレー射撃などのスポーツに使われる銃で比較的簡単に手に入れることができます。今回の事件も、そんな手軽さが原因しているといえるでしょう。

散弾銃とはその名の通り「四方に散らばる散弾」を発射する銃で、もともとは水鳥を狩猟するために開発された銃です。動作の速い水鳥を確実にしとめるため、広範囲に弾をばら撒く散弾銃がもてはやされたわけです。打出された散弾は30~40m位で縦1mほどに広がります。銃砲が2列横に並んでいるものや縦に2列並んでいる形をした銃です。

散弾銃の弾すなわち実包はシェルと呼ばれ、その中に詰められる散弾は獲物途によって異なります。弾の数を多くすれば、命中率は上がりますが、致命傷が与えられず、逃げられてしまうこともあります。大きめの散弾を利用すると、当たれば威力はありますが、数が少ないために命中率が落ちます。

散弾の大きさは1発が1.75~8.6mmまであり、アメリカの警察で使用している装弾には直径7mm程の散弾が12個入っています。散弾とはいえ玉が1発しかないスラッグと呼ばれる弾もあります。

散弾銃と比較されるのがライフル銃。ライフルとは銃身の内側に刻まれたらせん状の切込みをいいます。この切込みが弾に回転を与えるため、弾は正確にかつ遠くまで到達します。

散弾銃の場合は到達距離は200m~700mくらいですがライフル銃は1.5~4kmくらい届きます。しかも命中率は高いのが特徴。日本の警察の狙撃班が使うのはライフル銃、近距離で使用する場合は散弾銃を使います。散弾銃は一般の警察官は所持していませんが、特殊急襲部隊(SAT)が散弾銃を装備しているとのことです。

今回の事件はに使われたのは散弾銃とのことですが、撃たれた被害者は即死だったことから、相当の至近距離で打たれたことがうかがい知ることができます。

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