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[1210]金日成と金正日

日本の教育において、朝鮮半島の歴史は確かに正しく伝えられていないかもしれません。

まず、第二次世界大戦前は朝鮮半島は日本の植民地でした。北も南もありません。全部日本の領土だったのです。これを朝鮮民族がよく思っているわけがありません。いまだに、心の底に憎しみとして脈々と流れているはずです。

日本が第二次世界大戦に負けると、朝鮮半島では北から押し寄せてきたソ連軍が金日成(キムイルソン)をボスとして、北朝鮮を立国しました。ソ連軍はそのまま朝鮮半島全部をものにしたかったのですが、それを阻止したのがアメリカ軍。北緯38度線を分かれ目としてソ連をバックとする北朝鮮とアメリカをバックとする韓国が生まれたのです。

金日成は、大戦の終戦から体制をつくり1994年死ぬまで維持することとなります。金日成は奥さんも子供のたくさんいて、その中から一番優れた息子である金正日(キムジョンイル)が後継者となりました。いまでこそ、ボーっとしている金正日ですが若いときはかなり切れ者だったといわれています。

金日成は死ぬ1994年まで国家主席として君臨しましたが、実質の後継者である金正日は1974年から実験を握っていたといわれます。そういう意味では、金正日は金日成という後見人がいて親子政治はやりやすかったでしょう。

しかし、金正日の健康が懸念されている今、後継者はどうかというとまったく育っていません。北朝鮮は権力は世襲制となっているようですが、このままでは世襲とはならないでしょう。とすると考えられるのが、軍部の台頭、あるいは権力闘争。良い悪いは別として、大きく動く気配のある北朝鮮です。

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