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[150]分封

先日在る晴れた日に信号待ちをしていたら、蜂にたかられた。ちょうど分封の最中だったらしい。分封は初夏の風物詩ともいえる。分封は「ぶんぽう」と読みますが「分蜂」じゃないんですね。分封とは蜂が巣別れすること。

ミツバチの巣の中は何万羽という働き蜂と一匹の女王蜂がいます。働き蜂はメスで、女王蜂もメス。じゃ、オスはどうしているかというといる事はいますが何もせず、巣の中でぶらぶらしています。オスの働きが悪いのは生物の世界では共通事項なのか?

プロポリスは天然の樹木からミツバチが拝借したものであるから、どのプロポリスでも同じように効果があるわけではないようだ。日本を始め、世界中の養蜂業者がブラジルに集合しているのは、ブラジルでは特に良質のプロポリスが採取されるから。ブラジルは天然のハーブといわれる薬草が多く、植物自体の生命力が強くまた細菌類も多いため、特に抗菌性のあるプロポリスが採取できる。

しかし、ブラジルのミツバチは日本のものとは違いでキラービーと異名ととるくらいかなり凶暴で、そのために養蜂をあきらめる人がいるくらい。キラービーはアフリカバチと西洋ミツバチの交配種で研究施設の事故により生まれたハチだが、プロポリスの生成量が普通のミツバチの十数倍も多いという。災い転じて大きな恩恵をもたらしたのだ。

西洋では蜂蜜、ローヤルゼリーと並んで古くから愛用されてきたプロポリス。その歴史はエジプト、ローマ時代迄さかのぼり。またバイオリンの名器ストラディバリにはその胴体にプロポリスが使われており、すばらしい音とバイオリンの寿命に貢献しているのは有名なハナシ。

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ミツバチの女王蜂は結婚して交尾をするとメスの働き蜂をどんどん生みます。そして大家族を形成するのです。働き蜂はメスですが女王蜂の出すフェロモンによって産卵能力が抑えられています。だから何らかの理由で女王蜂がいなくなるとが働き蜂も産卵を始めます。しかし、交尾をしていないのでオスしか生めません。しかし、交尾をしていない無精卵からオスが生まれるなんて面白いですね。

女王蜂の候補がさなぎからかえる頃になると、古い女王蜂はローヤルゼリーを与えられなくなり、その産卵を終了します。徐々におなかが小さくなった女王蜂は次の世代へ交代するため、自分は引越しをします。これを分封といいます。古い女王蜂は約半分の働き蜂やオス蜂を従えますから大移動です。

分封中の蜂はいらだっていますから、見かけたら近寄らないほうがいいです。下手にかまうと刺されます。

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