最近の中学校ではボランティアの時間というのがあるそうです。その日は作業をするので制服ではなくジャージで登校。何をするのかといったら、近隣の公園でゴミを拾ったり、掃除をしたりするのだそうです。中学生の息子に聞いてみた。「これって任意参加だよね?」「いいや全員参加」
本来ボランティアとは「自発的にやる」という意味なはず。最近ではそれを「無償奉仕」という意味でとらえているらしい。社会的にもボランティアの定義は難しいらしいですが一般には、「自主性、自発性」、「社会性」、「無償性(非営利性)」などがあげられます。
また、労働を提供するように見られがちですが、自発的に寄付をすればお金であってもボランティアといいます。しかし、現社会では寄付はボランティアといいませんね。また、営利でなければ有償奉仕であってもボランティアなのですが、これも現社会ではボランティアといいません。
ボランティアはあくまでも自主的にアクションを起す性格のものであるから、中学校の「全員参加のボランティアの時間」というのはいやはやなんとも、と思ってしまいます。しかもおそろいのジャージでキメている。これじゃ戦時中の「強制労働」とちっとも変わらないのでは?
今の子供に必要なのは、自分で考え、自分でアクションを起し、自分で結果を導き出す事です。学校はそれを啓発し見守る教育をしてほしいと思うのです。