元々林道とは、林業においてその業務の利便を図る為の道路です。木材の搬出や植林の実施など、森林のもつ公益的機能を確保するための管理に欠くことのできない施設です。
林道の開設にあたっては、自然環境を損なうことのないよう現地に適した施工方法により細心の注意を払って実施しています。また林道は公道や民有林道および農道と共に道路網を形成し、交通施設の一部として地域振興に大きな役割を果たしています。
林道は山深い森林の中などが多く、時にはすばらしい風景を我々に見せてくれますし、整備が行き届いていないため未舗装路となっているところも多く楽しいダート走行もできることもありバイク(モトクロス)愛好家には人気が高いようです。
ところが最近の林道開発は、当初の目的である「林業」から離れ、観光目的の為に建設される例が少なくないようです。スーパー林道なるものがあちこちでお目見えしていますが、これなどはまさに観光用。しかも山奥に設置されているため維持管理に金が結構かかるし、観光客を誘導したら自然が破壊されることは目に見えています。ということで不要な林道には反対する団体も増えているようです。
私としては、林道は常にマイナーな存在であり「けもの道」であってほしいと思います。また、林道は未舗装のままであってほしいとも思うのです。