核融合や核分裂の際に飛び交うのがこの中性子。核は陽子と中性子でできていますが、合体したり分裂したりしている際に余分なものが飛び出してくる。この中性子が厄介な代物なのです。
中性子の中性とは酸性アルカリ性の中性ではなく、電荷的に中性、すなわち電荷がないことを言う。中性子爆弾が建物を壊さずに殺傷する能力があるというのは、電荷的に中性な中性子が壁を通り抜けてしまうから。
ではなぜ中性子は壁を通りぬけられるのか?それは、壁自体も原子でできているから。壁が物をさえぎる事ができるのは原子と原子の反発力があるから。ところが中性子は電荷していないから反発力が弱く、するりと通りぬけてしまうのです。
中性子はさえぎる事が非常に難しい。東海村の臨界事故でも問題になるのはこの中性子。とてつもなく厄介なこの中性子をどう手なずけるいくかが今後の課題となっている。理論的には可能。前述のように、核分裂や核融合の際に余分な中性子を出さないようにすればいい。といっても今の技術力では到底無理なのですが・・・