終戦直後の1947年から1949年にかけて生まれた世代を「団塊世代」といいます。この3年間に生まれた日本人は、その直前よりも20%、直後より26%も多い。まさに異常事態であります。この団塊世代の子供たち、すなわち「団塊ジュニア」とは1971年から1974年にかけて生まれた世代をいいます。
日本の経済成長の起伏を見てみると、団塊世代と団塊ジュニアの人口増にぴったり比例している事実を見ることができます。人口増は経済成長に効果的であることがわかります。良くも悪くも団塊世代が日本の経済を引っ張ってきたといえます。
しかし、これからはそうはいきません。1945年に7,200万人であった人口は、現在1億2,600万人。2007年の1億2,700万人をピークに以後減り始め、2100年には6,700万人にまで減少すると予想されています。
自動車産業は、この団塊の世代にその成長の支えられてきた代表的な産業でしょう。しかし、資源の枯渇、環境問題も含め、これからの自動車産業は今までとは違ったものに変えていかねばその存続は危ういです。
団塊世代が第一線から退くにしたがって日本経済は下降に向かいます。経済成長はほとんどみこめません。それどころか、団塊世代が50代になり第一線を退いたため生産性が悪化し、お荷物になりはじめています。今企業が体質改善を求められる原因は第一線を退いたにもかかわらず団塊世代の生産性が悪いからです。要するに金食い虫。これが実はリストラせざるを得ない原因となっています。
これからの経済はゼロ成長を余儀なくされるでしょう。ゼロ成長の中でも豊かな生活を実現するように努力が求められます。少子化問題は深刻です。2000年ミレニアムを契機にがんばって子供を産んでほしいですね。