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[034]狛犬(こまいぬ)

「ライオン」「獅子」「狛犬」「シーサー」は元をただせばどれも同じです。

狛犬は「高麗犬」「胡麻犬」とも書き、神社の入り口や拝殿の前などに置かれている一対の獣像で原形はインドにおけるライオン像。それが中国大陸そして朝鮮半鳥を経て渡来しました。沖縄県では「シーサー」といわれる獅子が各家の屋根に魔除(まよけ)として置かれていますが、神社の狛犬も同様に守護と魔除のために置かれています。(現地ではシーザーではなくシーサーという)

インドには絶滅の危機に瀕していますがインドライオンがいます。これがルーツだと思います。狛犬というと犬のようですが、ライオンならば猫ですね。

一般的に狛犬は、二匹で一対になっていて、一方は口を開け、一方は口を閉じ「阿吽(あうん)」を表しています。口をあけているのが「阿(あ)」。物事の始まりを表します。閉じているのが「吽(うん)」。物事の終りを表しています。

ちなみにオウム真理教の「オウム」はこの阿吽が語源です。阿吽は宇宙の始まりから終りまでを表しており、そのなかにおける真理を教えるものでしょう。けどどうも違う事を教えているようですが。

更に話はずれますが、上祐氏。服役終わって出てきたのに世間はまるで犯罪者扱い。オウムが良いとはいわないけれど、どうかと思う昨今です。人権、宗教の自由、いろいろな問題を含んでいますが、法治国家ならぬ感情国家にはならないよう願うのですが。

【追記:相良様】
上祐氏の取上げられ方への疑問には、一利あると思います。確かに彼は、罪に対する刑期を終えて出てきたわけで、その意味では禊をすませたといえるわけです。その点は私も全く考えていない論点でした。この話しは、犯罪組織の構成員の社会復帰の問題として考えることも出来そうですね。例えば、出所した暴力団や暴走族の社会復帰など。

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