「ていもう」と読む。毛をそること。手術をする時に局所の周りを剃るのだが、もっぱら性器周りの剃毛が多い。毛が多いから当然である。剃毛は手術の際に邪魔にならないようにする意味と、感染症を防ぐ意味があるらしい。
手術の邪魔になるというのはわかるが、毛の薄い人でも剃毛するというから、本当の目的は感染症防止だろう。でもこれも慣習的な要素が高く、剃毛によって感染症の数が減ったという証拠はなくて、生理学的にその必要性は疑問視されているようだ。剃ったあと毛がそろうまでなんとなく気持ち悪いし。女性などはいやなものだろう。
私が昔手術した時は、担当の看護婦さんが新米だったのか見ていて気の毒だった。何しろ私のお腹はかみそりの傷跡が血だらけ。看護婦さんは私のモノを掴んだまま恐縮していた。もちろん私のモノは萎縮していた。
ところで、足のすね毛とかの体毛をかみそりで剃ると毛が濃くなると昔から言われているが、これは根拠がない。毛を剃刀で剃ると、次に伸びてくる毛の断面が揃って見えるため濃くなったような気がするだけだ。剃るだけで毛が濃くなるのなら、多くの「ハゲアタマ」諸氏諸兄の悩みなんかとっくに解消しているはずではないか?
これから夏にかけて女性は無駄毛の処理に頭を悩ませそうだが、剃刀で剃るのが抵抗ある人は脱色をオススメする。