電車に乗っていると暇である。必然、路の真中にある中吊り広告に目が行く。ほと んどが週刊誌の広告だ。この中吊り広告の出来如何で週刊誌の売上が決定してしまう らしい。それほど重要な広告が中吊り広告。
中吊り広告をどうするか?週刊誌の編集長はそればかり考えているという。見出しは 内容を象徴する必要がある。しかし、内容がわかりすぎてもいけない。売れなくなっ てしまうからだ。見出しを見て、続きは雑誌を買って読ませる。そうさせるのが編集 者の腕の見せ所。
中吊り広告の手法は大体決まっている。右のトップは、中高年男性向きの記事の見出 し。左のトップは女性向。右から左に向かって万人向けの内容となっている。
記事のネタで週刊誌が売れるかどうか決まる。編集者は次のようなネタがのどから手 が出るほどほしがっている。
1)誰でも知っている有名人の、誰も知らないハナシ
2)自分に降りかかるかもしれない危険情報
3)ここが知りたい最新情報のウソホント
売れた例としては、鳩山家に伝わる東大合格法(サンデー毎日)。政治家の鳩山家の 議員は東大出身が圧倒的に多い。その訳を検証した記事だそうだが、この記事を掲載 した号はバカ売れしたそうだ。
しかし、上記の売れるネタ3原則はそうそうあるものではない。私もマガジンを書く 上でスランプな時はほしいくらいだ。これは決まった!と書き終えた時に思う号の次の日は、確実に読者が増えている。日刊だと冴えない記事を承知で載せるときもあ る。こういうときは必ず読者が減る。気が抜けないマガジンの発行作業なのである。