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[798]北オセチア事件

北オセチアで痛ましい事件が起こりましたね。武装グループによる学校占拠人質事件です。2004年9月3日に開放されたものの確認されていない行方不明者はまだ多数いるとのこと。犠牲者は600人にものぼるとの見方もあるようです。

なぜこのような非人道的なテロが行なわれるのか?それはロシアの歴史に起因するといえるのです。今のロシアは連邦制をとっていますが、その前はソビエト連邦、その前はロシア帝国と、いずれも小国を統率して一つの連邦国を構成する方式です。

国の中に国があるわけですから、その政治は難しいといえます。特にロシアは東西南北に広く、資源力も偏りがありロシアの中でも資源的貧富があります。その偏りを連邦制によって解消しようとするのがロシア方式といえます。

北オセチア事件は隣国チェチェン事情と切り離すことは出来ません。なぜなら今回の事件はチェチェンによるロシアへの報復テロだからです。特に元プーチン大統領のとの確執が大きな原因となっています。

チェチェンという国はロシアのなかでもカスピ海と黒海に挟まれた石油資源経路として恵まれた国です。しかしチェチェンはロシアに統合されるのを頑なに拒んできた歴史のある国です。その国(=石油)を手に入れるために、ロシアはチェチェンを弾圧しました。その指揮官がプーチンだったのです。

今回のテロは北オセチアの隣ににあるチェチェン共和国イスラム武装グループが独立を要求して行なったものです。プーチン失脚を狙って攻撃したものと言って過言ではないでしょう。この事件のおかげでプーチンさんは立場が悪くなっているようです。

1991年にソビエトは崩壊しロシアになりましたが、なんかぱっとしませんね。それに比べより元気がいいのが包括されていた小国です。小国ならではの持ち味を活かし、小さくても独立する、というのが時代の趨勢でしょうか。ちなみに大相撲力士の露鵬、白露山関は北オセチア出身の兄弟力士。国境を超えて活躍しています。

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