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[771]体温と代謝

日本人の平均体温は36.89±0.34℃です。ところが欧米人は38℃が平熱であるとする場合も多いようです。確かに欧米人は基礎代謝が大きいので、体温も高いのは当然といえます。

人間に限らず、動物は体の中で脂肪を燃焼させてエネルギーを得ています。だから私たちは生きていられるのですね。当然体温が高いと燃焼量も多いので得られるエネルギーも多いです。欧米人はたくさん食べますが、それでも肥満せず体調を維持していられるのは平熱が高い、つまり基礎代謝量が多いからなのです。たくさん食べても全部消費してしまいます。(最近は肥満が問題になっていますが)

日本人がアメリカなどに移り住み、向こうの人と一緒に食事をするとたちまち肥満状態になるのは日本人は基礎代謝が少なく、いきなりたくさん食べても全てを燃焼できないから太ってしまう。

平熱が高い=基礎代謝量が多いと運動能力も活発です。瞬発力を求められるような運動は欧米人は得意です。しかし基礎代謝量が多いということはつまり燃費は悪い。したがって長距離競走などには向きません。基礎代謝量の少ない日本人はそういう意味で燃費がいい。したがって日本人は長距離競走には得意な体質であるということができるのです。

ところで今私のそばで寝そべっている猫。成猫の場合は体温39℃くらいあります。体温が高いので基礎代謝が盛んです。したがって食っちゃ寝、食っちゃ寝をしていてもあまり太らないのが猫。でも体温が高いので、寒さには敏感。だからコタツが大好きなのです。

逆にイグアナなどの爬虫類。ペットショップでも最近見るようになりましたが、爬虫類の体温は気温左右されますので、冬は冬眠しますし、冬眠以外でも気温が低いとほとんど動きません。食事も一日レタスの葉っぱ一枚で大丈夫。これらの爬虫類は代謝が低いので少ない食事でも大丈夫なのです。

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