バツイチとは離婚歴のある男女をいう。
なぜバツなのかというと、戸籍謄本の記述欄には配偶者を書きこむ欄があるのですが、離婚をするとそこを朱線のバツ(×)で消されるからであります。一回離婚すると「バツイチ」。二回やるとバツが二つついて「バツニ」となります。
そのそも戸籍制度は日本独自のものであり世界でも奇妙な風習といえるものですが、そのいわくつきの戸籍にはいるのは女性である嫁さん。この嫁さんが離婚すると×印の洗礼を受け、晴れてバツイチとなるわけです。入籍するのは女性ですから本当はバツイチとは女性のみの称号なのです。後々への記録として戸籍に×を記されるということは、これは離婚イコール悪という戒めを表すのでしょう。
戸籍は同和問題・プライバシー保護の見地から、全くのアカの他人は見ることはできなくなったので、どのような事が書かれていようといいのではありますが、どうしてもそういった過去を隠したい人はそれなりの方法があります。
やり方はじつは簡単です。自分の本籍を別の場所に移してしまえばいいのです。本籍を移すと過去の配偶者は転記されず、真っ白な状態に戻ります。これで晴れて白紙状態というわけ。
ただし転籍前の戸籍は「除籍簿」としてきっちり残されますので、過去を調べようと思えば調べられます。再婚相手に自分の離婚歴を隠しておきたい人にはオススメですが、それがバレてバツ三にならないようにご意。経歴詐称は離婚理由になります(多分)
ところで戸籍ですが、役場に行っても本人以外は原則として見ることができません。ということは何代も経過すると自分の家系であっても戸籍を確認することが困難になるということです。自分の家の家系に興味のある人は、取れるうちに役場に行って戸籍を集めておくといいでしょう。