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[672z]朝鮮労働党

日本や韓国、アメリカなどは資本主義という社会体制を採っています。資本主義の社会では国民は自由に物を作ったりそれを売ったりすることができます。またそれによって得た財産は個人のものとすることができます。

一方で中国や北朝鮮は共産主義という社会体制をとっています。共産主義社会では物を作るにもその材料や工場、そして土地建物まですべて国家のものです。自由に売ったり買ったりすることはできません。簡単に言えば国民すべて公務員のようなものです。

北朝鮮の政府は朝鮮労働党という政党が一党独裁で行なっています。その朝鮮労働党のトップが金正日であり、肩書きは総書記となっています。北朝鮮の憲法には「朝鮮民主主義人民共和国は朝鮮労働党の領導のもと活動を行う」となっていますので、事実上総書記の金正日が北朝鮮を代表する人物となるわけです。

なぜ総書記が一番偉いかというと、これは朝鮮労働党が労働者の為の政党であることに由来しています。つまり共産主義の社会ではみんな平等であるという立場から一番偉い人を決めること自体矛盾しているのです。従って「長」ではなく一歩下がった「書記」あるいは「総書記」が事実上のトップということになるわけです。まぁ、あまり深く考えず、共産主義の場合は「書記」が一番偉いとそう捉えるといいでしょう。

北朝鮮は故金日成が大成した国ですが、金日成は総書記であり同時に国家主席でもありました。しかしその後の憲法で国家主席は廃止され、現在では日本の国会にあたる「最高人民会議」、軍事を司る「国防委員会」、そして「内閣」の3つがほぼ並列で最高機関として並んでいます。金正日はこの中の国防委員会の委員長の兼務しています。

北朝鮮に限らず共産主義の場合、国の機関では「軍隊が一番偉い」と相場が決まっております。したがって国防委員会委員長である金正日は軍事力も総括しているということができます。核廃絶に向けてどう動くかは金正日の考え1つなわけです。

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