この時期人気のガーデニング素材といえばクリスマスローズ。クリスマスに咲くわけではないですが2月頃から花を咲かせ始め、花の少ない日本の冬に彩りを添えます。
クリスマスローズはローズという名ですがバラではありません。キンポウゲ科の宿根草で、学名をヘレボルスといいます。日本では古くから春の訪れとして親しまれている雪割草や福寿草などがありますが、これらもクリスマスローズも同じキンポウゲ科の植物です。
原種はヨーロッパ、地中海沿岸、西アジアなどに広く分布していますが、交配種はイギリスで改良が重ねられ、元来下向きの地味な花でしたが、花茎も上向きになって鑑賞に耐えられる品種となりました。
寒さに強く半日陰でも丈夫に育ち、九州から北海道まで屋外で栽培することができます。改良の末、花色や花姿もバラエティーに富み、また和風、洋風いずれの庭にも適応する園芸種です。
イギリスではイングリッシュガーデンの素材として、クリスマスローズはバラに次ぐ大事なアイテムです。特に故ヘレンバラード女史による品種がすばらしく、宿根草のため株分けで手に入れたい品種ですが、なかなか手に入れることはできません。
そこで、優良系として交配された種から栽培するわけですが、やはり株分け種には敵いません。もっとも交配種の場合はどんな花色が出てくるか、それが楽しみでもあったりするわけですが。みなさんも新しい品種にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?