シクラメンは和名「カガリビバナ」といい燃えるような炎の形をした花形が特徴です。上を向いているように見えますが、花自体は下向きに咲いていて、花びらが反り返っているため上を向いているように見えるのです。
ヨーロッパ、地中海沿岸が原産で、現地では野豚が好んでその球根を食べるため「豚のパン」といわれていましたが、それが日本の日本に入ってきて「ブタノマンジュウ」などという別名もあります。咲いている姿がサクラソウに似ていると思ったらサクラソウの仲間でした。
シクラメンは昭和50年に布施明さんがヒットさせた流行歌「シクラメンのかほり」によって、冬の代表的な花になりました。しかし「香り」のあるシクラメンは原種に近い小型の一部のシクラメンに限られます。
なのになぜ「シクラメンのかおり」かというと、この曲を作った小椋佳さんの愛妻が「佳穂里(かほり)」さんだからです。ちなみに小椋佳さんの「佳」の字も佳穂里さんからいただいたとのことです。
さて、シクラメンですが、あまり温度差の大きいところにおくとしおれてしまいます。寒さには結構強いのでできるだけ温度差の少ない場所を選んでおくといいです。
花がらを根元からとり、水やりは根元から静かに与えるのがコツ。頭から水をかけるとカビが発生して枯れてしまいます。花が終わってから肥料をやると、球根が大きくなり毎年楽しめます。ただし、暑さには弱いので夏越しがちょっと難しい。水をやらず涼しい軒下に転がしておくと結構夏越しができます。
毎年大きく株立ちに仕立てると市販品には無い巨大なシクラメンが出来上がります。初心者は赤色のものを、なれてきたらピンクや多色のもの、フリルのあるものなどににチャレンジしてみてください。