ハイブリッドカーの草分けといえばトヨタのプリウス。現在ではエスティマやクラウンなどにも登場し、ハイブリッド技術自体も進化し、今後の主流となる環境が整った感じがします。トヨタ以外の各社もハイブリッドカーの開発に乗り遅れないよう頑張ってるようです。
ハイブリッド方式は、色々な方式を組み合わせるという意味(複合)です。現在のところ自動車の場合は電気モーターとガソリンエンジンを複合するということが主流になっていますが、これは今後どういう組み合わせになるかはわかりません。例えば、人力と風力のハイブリッドカーなんてぇのも可能性としてはあるわけです。
現実的な話となると今のところ電気モーターとエンジンの動力の組み合わせが主流です。この方式には現在のところ3通りあり、シリーズ方式、パラレル方式、そしてトルクスプリット方式です。
◇シリーズ方式は、エンジンを発電用としてのみ使用し、モータでのみ走行する方式です。
◇パラレル方式は、エンジンとモータの効率の良い方を使用し、単独で足りない場合はお互いに補う方式です。
◇トルクスプリット方式は、シリーズ方式とパラレル方式の両方式を兼ね備え、両方の良いところを使い分ける方式です。トヨタのハイブリッドはこの方式です。
従来の電気自動車はバッテリーの重量と充電の問題がネックでした。その点このハイブリッド方式の場合、最大の利点は充電が要らないので走行距離を気にしなくていいというところ、そしてエンジンとモーターのいいところを使い分けて走るので燃費が良いという事です。例えばトヨタプリウスはカローラと同じ1.5リッターエンジンですが、カローラの燃費13km/Lに対し27km/Lに達しています。(従来の約2倍)
ハイブリッド方式に使うエンジンも従来のものとは違った設計です。従来のエンジンは走行に直結していますので、低速から高速まで広い範囲にわたって高性能が求められますが、ハイブリッド方式のエンジンは「効率の良い発電」に専念できます。そのためエンジンの効率の良い部分だけ取り出すことができるので結果燃費もよくなるわけです。
またハイブリッド方式用のエンジンは今後は天然ガス、アルコールなどの燃料にも対応しやすいといえます。いきなり電気オンリーの自動車はまだまだ問題山積みといえるので、とりあえずはエンジンと組み合わせておいてそのエンジンの開発に期待するというところでしょうか。
いずれにしてもハイブリッド方式の自動車が今後主流になることは間違いの無いところだと思います。