子供のころに慣れ親しんだ上野の科学博物館に久しぶりに訪問。
目的は人類の歴史。
昔の記憶にある「なんとなく匂う」建物は「日本館」に変わっていて、宇宙や地球などの歴史博物は新館の「地球館」になっていました。
で、そこにいらっしゃいました。ルーシーさん。
これはもちろんレプリカ。1974年11月24日にエチオピア北東部ハダール村付近で化石人骨が発見され、それを元に復元されたものです。
ルーシーさんは「アウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)」というヒト科の人類です。約318万年前に生きていた女性です。
このころの人類はいわゆる猿人であり、我々現代の人類の直接の祖先ではないようですが、脳の容量が大きく、また直立二足歩行を行なっていた痕跡があるため重要な資料となっています。
ちなみにルーシーの名前の由来ですが、当時の調査隊が流行していたビートルズの曲「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」にちなんで命名したとのこと。
人類が誕生(ヒトとチンパンジーが分化)したのは700万~600万年前のアフリカとされています。このころの人類は猿人と呼ばれます。
猿人=約500万年前に出現(アウストラロピテクス)
原人=約180万年前に出現(ホモ=エレクトゥス)
旧人=約20万年前に出現(ネアンデルタール人)
新人=約4万年前に出現(クロマニョン人など)
※「旧人」は新人が旧人よりも古い時代から棲息していたことがわかってきたため現在は使われていません。
ルーシーが生きていた300万年前は猿人が闊歩していたころ、いったいどんな景色を見ていたのでしょうか?