地球温暖化が騒がれ、その原因が二酸化炭素であるとして、対策を急ぐ傾向にありますが、人類もまた自然の一部であると考えればこれら人類の所業もごく自然の成り行きと考えることができます。
温暖化ばかり目がいっていますが温暖化の後にはその反動として冷却期つまり氷河期がまたやってくることを皆さんは認識しているでしょうか。地球はダイナミックに活動しているのです。
地球の温暖化が今のままのペースで上昇を続けると、地球の平均気温は100年後、最大で5.8℃も高くなると予測されています。ダイビングで有名なモルディブは海中に沈んでしまうとされ、国家存亡の危機に立たされています。
一方で今の平均気温が5℃下がると、これは氷河期と同じ状態になります。どうなるかというと、海から蒸発した水分が凍ってしまい雨が降りません。陸地には雪が降り積もり、それは氷河となって陸地に滞留します。
水分を失う一方の海は、その海面はどんどん下がり、およそ今より150m位は低下してしまいます。日本海は水が無くなった池のような状態になります。海の中にも起伏があるので、中でも高い部分は過去の氷河期がそうであったように日本列島は朝鮮半島やサハリンと陸続きになります。
陸続きになれば、そのときに席巻している動物植物が分布を広げます。ここで生物は混ざり合い多様化します。過去の氷河期は200万年前に始まり最後の氷河期は1万年前に終わっていますが、その頃に分布を広げた高山植物は今なお日本の高地に残り、当時の事実を伝えているのです。この事実を検証し、人類は来るべき氷河期を乗り越えられるだけのノウハウを得ることができるのでしょうか??